最近注目しているRIAですが、
「なぜRIAなのか、なぜFlex/AIRなのか」について書いてある記事が
公開されたので一部紹介します。
http://www.itarchitect.jp/news/-/147589-3.html
~前略~
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以上のようにしてユーザビリティ改善に向けた体制を築く一方で、 住友信託銀行は今後の業務システムのUIに関する要件も整理した。 その結果、同行が使用するUI技術には、 現状のCUIによる勘定系システムに備わる安定性や信頼性、レスポンス性能、 クライアント/サーバ・システムが備える高い操作性、 Webシステムが持つオープン性のほかに、 次のような特性が求められるという結論に至った。 |
●高いユーザビリティを実現できること
●ネットワーク・トラフィックを最小化できること
●画面操作ログを自動収集できること
●高い開発生産性を備えていること
●オフラインで利用できること(モバイル対応やネットワーク障害への対応)
●OSやWebブラウザに非依存であること
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加えて、Webブラウザ上で動作する業務アプリケーションが抱える課題も明確化した。 技術選定にあたった住信情報サービスの羽白 治夫氏(開発第一部 第三担当部 主席SE)に よれば、特に次のような点が懸念されたという。 |
●スタンドアロン・アプリケーションのような軽快な操作感を実現できない
●フレキシブルなレイアウトに対応できない
●データ入力支援やインプット・メソッドの制御などが難しい
●一覧上での円滑なデータ入力が行えない
●他のアプリケーションや周辺機器と連携できない
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以上を踏まえ、住友信託銀行では上述の“求められる特性”を満たす 可能性のある候補技術をまず9つ挙げ、それらを50の評価項目でふるいにかけて 3候補に絞り、さらにそれらを実際に試用して評価した。 その中で、Flex(動作環境にAIRを使用)が最も高い評価を得たため、 これを用いて前述のプロトタイプを開発。 実現性や開発生産性に問題のないことを確認し、本採用に踏み切った。 |
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それでは、同行ではなぜ、Flex/AIRを採用したのだろうか。 |
「Flex/AIRを採用した理由としては、
『機能が充足している』、
『カスタマイズが可能である』、
『習得コストが低い(エンジニアが既存のWeb開発技術をベースにしてスムーズにFlex/AIRの技術を習得できる)』、
『生産性が高い』、
『機能が抱負である』、
『コンポーネント化が可能である(開発した機能を再利用できる)』
などさまざまなことが挙げられるが、最も大きな理由は
『オープン性が高い』
ことだ。
Flexはソースが公開されており、情報が豊富で、
国内外にユーザー・コミュニティが形成されている。
このことがもたらす安心感を高く評価した」(羽白氏)
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以上のようにしてRIAによる営業店のフロント統合を果たした住友信託銀行だが、 その導入効果はどうだったのか。同行が新システムの直接的な効果としてねらったのは、 次のような点であった。 |
●コンサルティング/セールス力の向上
●コンプライアンスの強化
●事務ミスの削減
●業務処理スピードの向上
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実際に、例えば顧客から問い合わせを受けた場合、 従来は3つのシステムを使い、顧客の口座番号を3回入力して、 18画面を使い120秒程度かけて対応していたプロセスを、 新システムでは1つのシステム(システムの使い分けが不要)で 1回の顧客口座番号入力により(入力ミスの削減)、 3画面を使ってわずか20秒程度で処理できるようになった。 この目覚ましい業務効率の向上が、顧客満足度を高めることにもつながったという。 |
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前述したように、住友信託銀行は、 今回の第1次フェーズで構築したシステムをベースにして2次フェーズに対応、 さらにその先の勘定系システム更改に挑む中で、 社内業務システムのUI統合範囲を順次拡大し、 最終的には営業店で利用するUIの一本化を目指している。 |
~後略~
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