やりたいことはやるな、できることをやれ―“最善”の選び方

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自分の思考回路がいかに狭いかを思い知らされた記事だったので、
全文引用して紹介します。

まず、次のクイズを試してみてください。これは倫理性の高さを問うために、企業の面接で実際に問われたものだそうです。

あなたは暴風雨の中、車を運転しています。バスの停留所に差し掛かったとき、3人の人がバスを待っているのが見えました。

1. 危篤らしい老婦人
2. かつてあなたの命を救ってくれた旧友
3. あなたが夢にまで見た完璧なパートナー

あなたの車にはあと1人しか乗せることができません。だれを乗せますか?

論理的思考、直感――クリエイティブ・チョイスに必要なのはどちら?

「二者択一を迫られるような状況下でも、しつこく考え抜いて、最善の結果を求めるもの。
必要とあらば設問の前提すらひっくり返しでも、ベストな解を探し求める行為です」

「私は『守りの論理的思考、攻めの直感』と言っているが、
ロジカルであることだけでは何も生まれない」。

「クイズなんだから直球で答えたらだめ」

「旧友が運転免許もっていなかったらどうする?
(旧友に車を譲って老婦人を病院に送ってもらうとして)パートナーと雨の中、
2人きりになって本当に幸せなのか?
というように前提となるあらゆる選択肢をシミュレーションするようにしています」。

「僕らは面白法人という名前に恥じないよう、
面白いアイデアをたくさん出すことを仕事にしています。
いつもとは違う選択肢を出すことでビジネスも元気になりますよ」

論理的でも面白くなかったら話になりません

「『正解がない』場合には、導き出すロジックも1つとは限らないですからね」

「いくら論理的にしっかりしていても直感的に面白くなかったら、前には進めません」

「直感的に『これはないな』と判断したプロジェクトは、
いくら説明を受けてもピンとこないし、
売り上げ予想などの数字のシミュレーションも聞きません。
数字はいくらでも論理が組み立てられますから」

「つまらないのははじきます」

「研究所で打ち合わせをするのですが、研究所なのに直感的につまらないのは外しますね。
深く考えてみようなどと言いません。
そういうアイデアはだんだん話題にしなくなるだけです。
自分でも分かるようになります。
冷たいですよ(笑)」

「アイデア自体は個別解なのだけど、直感でいいねと思われるのは
汎用性を持っているはず。
最低限、研究所という10人程度の集団がいいねと言わないとだめ。
そのくらいの汎用性を持たないとアウトプットにさせてもらえません」

自分自身か、経験か――いずれにしても突き詰めて

「直感で進めて外した時というのは、恥ずかしかったりもします。
でも、会社としては失敗を恐れずにサービスや製品をいっぱい出して、
個人も恥ずかしがらずにアイデアを出す。
量を出して、外しながら精度を上げるしかないですね」(柳澤さん)

「アイデアを見たり聞いたりして、いいねと思うのは批評のスキル。
過去の経験則で、ある程度鍛えられますが、その先を見通す力はなかなか付けられない」

「みんなが『いいね』、というものは世の中に出回っている可能性が高いです。
むしろ、アイデアを出した本人だけがその可能性を確信しているような
プロジェクトのほうが成功するのではないでしょうか」

「自分の思いを突き詰めていく人か、経験を積んでいいもの作る人。
若手で成功する場合は、経験がないから前者のパターンが多い。
だからオリジナリティの高いものができるのかもしれないですね」

「直感は、『真っ白』のところから出てくるものだと思う。
この『真っ白』の出し方が2つあって、何もないから『真っ白』なのか、
いろいろと経験して『真っ白』の境地にたどり着くのか。
昨日学んだことがそのまま出てくるのは『真っ白』じゃない。
学んだことを突き詰めて、『真っ白』になるまで考えて出てくるのが
職人的な発想なのかもしれません」

やりたいことはやるな、できることをやれ

「やりたいことはやるな」

「天才的な人のコメントはほとんど『できることをやっていました』です。
やりたいことはだいたいずれています。
できていることをやったほうがいい。
今それしかできないなら、それをやっていればいい。
上手にできていることを突き詰めていけば、何となく見えてくるはずです」

「優秀な営業マンはいつもクリエイティブ・チョイスをしている」(細谷さん)。

「自社製品のラインアップに相手のニーズがマッチしない場合、
『何が必要なんですか?』と聞き出すことが大事」

「個人的な思い入れがクリエイティブ・チョイスを生む」

「転職や結婚はもちろん、ケガや事故などで自主的でない選択を迫られた時、
誰でもクリエイティブ・チョイスをしているはず。
そうしたイベントが起きてしまってからどうするか、
(人生の)物語を書き直して、筋を通していくことで
最善の選択を創り出していけるのではないでしょうか」


元ネタはこちら。
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/0905/11/news060.html

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