『Product Manager Advent Calendar 2015』2日目のお題は、『プロダクトマネージャーとはどんな人がなるのか』です。
日本の企業におけるプロダクトマネージャーのアサイン状況
私がこれまでたくさんのプロダクトマネージャー/プロダクトオーナーとお話させていただいた結果、現在の日本の企業におけるプロダクトマネージャーのアサイン状況は、おおざっぱにわけて以下の3種類があるように見えました。
1.プロダクトをリリースしている事業会社の執行役員以上が担う『プロダクトマネージャー(プロダクトオーナー)』
2.1.から期間限定で任命されて、現場のプロダクトの統括的な立ち位置として振る舞う『プロダクトマネージャー(プロダクトオーナー)』
3.いわゆる、担当者としてのプロダクトオーナー
1.プロダクトをリリースしている事業会社の執行役員以上が担う『プロダクトマネージャー(プロダクトオーナー)』
プロダクトをリリースしている事業会社の執行役員以上が担う『プロダクトマネージャー(プロダクトオーナー)』です。本来プロダクトオーナーが持つべき権限をきちんと持っているのが特徴です。
・会社の経営方針として、そのプロダクトの提供を持続するか否かを判断
・会社の経営方針として、そのプロダクトが提供する価値を最終的にどこに置くかを意思決定
・長期的な観点
・大きな会社になると、実務はやらなくなる傾向にあり、小さい会社だと以下2.3.を兼務
2.1.から期間限定で任命されて、現場のプロダクトの統括的な立ち位置として振る舞う『プロダクトマネージャー(プロダクトオーナー)』
会社の経営方針として決まった路線(ビジョン、コンセプト)を元に、実際にどのようなプロダクトに成長させていくかを、現場で取捨選択し、意思決定する立場です。1.とは違って、経営判断が必要な事案について、直接決める権限はありませんが、実際にプロダクトマネジメントの現場で活躍する実行部隊のトップという意味では、ある意味1.よりも実務をこなしているかもしれません。
・半年、1年、2年、と、割と短い期間、かつプロダクトマネージャーとしてアサインされた期間
・会社の経営判断の決定権は持っていない
3.いわゆる、担当者としてのプロダクトオーナー
スクラムで定義されている3つの役割「プロダクトオーナー」「スクラムマスター」「チーム」のうちの一つに近い役割として、優先順位を決めたり、チームの成果物をプロダクトマネジメントの観点で整理する立場です。
1.や2.とは違い、本当にその方針で次に行っていいかどうかは、組織のマネージャーの判断が必要なため、権限自体はほとんどないのが現状のようです。
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次の『Product Manager Advent Calendar 2015』は、「abe-perorist」さんによる「pmjp.slack.comオフ会#1に参加して感じた、プロダクトマネージャーにとって大事なことをまとめ」です。