【まつもとゆきひろ&平鍋健児】幸せなエンジニアになるための仕事術

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幸せ

平鍋:

  • 1. 技術的な困難を達成。
  • 2. お客様に感謝された。
  • 最初は1だったけど最近は2。

まつもと:

  • 理不尽な目に合わないこと。
  • 思うようにツールが動かない→自分でつくる。
  • OSSは自分で手を入れられる。

平鍋:

  • 自分一人の幸せじゃない。
  • プロジェクトが終わっても続く人間関係。
  • 人のつながり。信頼。

まつもと:

  • 通勤が3時間。理不尽→地方。
  • 納得行かない変更が顧客から言われたくない

平鍋:

  • エンジニアで不幸せな人へ。仕事は選べる。極端なこと言えば辞めればいい。

ワークライフ・バランス実現の戦略(例:地方に住むこと)

平鍋:

  • 1995.子供を育てられるかを考えたときに自分の中での都会の価値がさがってきた。
  • 田舎に帰ってから、世界のことを考えた。JUDE,アジャイルをやり始めた。

まつもと:

  • 鳥取→つくば→島根
  • 1997. OSSビジネスを始めようと声をかけてもらって島根へ。
  • 理不尽から逃げていたら田舎。
  • OSS,田舎という不利→有利に働いた

平鍋:

  • JUDEのきっかけ。何か作りたかった。最初は趣味。売れるかもしれない。
  • 会社は売れない。営業がいない。自分が営業をやる。
  • 不都合があったり制約があると、逆にやる

技術者が幸せを感じられるシステム開発(アジャイルとRuby)

平鍋:

  • オブジェクト指向が好きだった→アジャイル。
  • SIやっててこのままのやり方でいいのか?
  • 教科書的なウォーターフォールは現場では成り立たない。
  • 現場ではアジャイル的なことをやっていた。
  • 現場の技術者は疲弊していた。
  • デスマーチを解決する方法があるんであれば試してみたかった。
  • 客と対立、言った言わないというのが多すぎた。
  • 客の求めるものを作るという当たり前のことをしたかった。

まつもと:

  • Rubyを作ったのは自分のため。
  • ソフトウェアはコピーしても減らないのでみんなにおすそわけ。

平鍋:

  • Rubyは完全性一貫性より自然さを感じる。

まつもと:

  • 頭いい人はシンプルで綺麗なものを作るけど、最終的なものがすっきりできた方がいい。
  • ソリューションの複雑さをかくすためには言語の内部が複雑で、外側がシンプルに見せる。
  • 意図を直接的に表現できる。
  • アジャイルマニフェスト18人のうち3人がRubyの本を書いている。
  • 5人がRubyを使ってる。2人がRubyいいよねと言っている。
  • ケントベック「SmallTalkが世の中に広まればいいとおもっていたら、広まった時の名前はRubyだった」

平鍋:

  • アジャイルとRuby: 動的=変化に対する適用性
  • 開発は伝言ゲーム。
  • 考えるための言語は生産性であるべき。
  • アジャイルはコミュニケーション重視。

まつもと:

  • でかいチームで開発する時点で負け。生産性の高い少人数で作る。
  • 手芸のSNSは何十万人も会員がいるが一人のエンジニアが3ヶ月で作った。
  • 昔だったら20人で作ってたのを1人,2人で作れるようになったら生産性は変わる。
  • 量的な変化だけどある点で質が変わる。

平鍋:

  • 「うちは大規模だからアジャイルできません」
  • 大規模という固定概念が邪魔してるのでは。
  • 一人二人からでもやってみては。

まつもと:

  • みんなが固定概念(フレームワーク)を頭に持っているときに持っていなければ大勝利。
  • 21世紀はプログラマ黄金時代。
  • プログラマがしぼんでたらもったいない。

日本の技術者の進む道(クラウド時代、エンジニアの生き方は変わるか)

まつもと:

  • ソフトウェアが扱わないといけないデータが増えている。
  • テラバイト単位だと普通の方法だと終わらない。
  • 新しい技術を使わざるを得ない。
  • SKIPはAmazon上で動いている。データセンターのことを考えなくていい。
  • 同じことは個人でできる。
  • システムの開発コスト、データセンタの運用コストがさがったら個人でできる。
  • 昔は大規模開発じゃないとできなかったのが一人でできる。
  • コストがさがって失敗できる。失敗できるのは重要。
  • 問題: イノベーションが Amazon や Google の中でしか起きない。

平鍋:

  • 上流が大事というのは正論だが、そうじゃないのもある。
  • ファイルシステムにすごい興味があるとか。

まつもと:

  • 上流に行きたい人はどうぞ。
  • 上流重視というのは最終的にはソフトウェアを工場で作れるというのを目指している。
  • 上流重視する世界は技術者は幸せじゃない。
  • 日本では技術者のあがりが少ない。
  • フェローがロールモデル。
  • 「1日1ハック」。

平鍋:

  • 日本で製品を作って行きたい。
  • デスクトップアプリはもっと日本製が増えて欲しい。

来場者へのメッセージ

まつもと:

  • みんな我慢しすぎ。
  • 就職口が減ってるとかいうけど、自分にとっては一つあればいいはず。
  • 自分の考えで踏み出してみればいいのでは。
  • 搾取するひどい会社はある。ひどいと思ったらやめればいい。
  • 技術者はもっと流動していい。
  • 色々コストが下がってるので色々やってみればいいのでは。
  • スタートアップの成功率は低いけど何度もやれば確率あがる。

平鍋:

  • 問題があってそれが悪いというよりは、自分がそれを解決しよう。

Q&A

Q: 自分は地方のエンジニアだけど、平鍋さんが世界に目を向けたきっかけとかエピソード。

平鍋: 平坦な時間を田舎で過ごしていると、このままエンジニア人生が終わってしまうと思った。

Q: 何をしている時が一番幸せ?

まつもと: 子供一緒に風呂に入っている時

平鍋: 子供と一緒にいる時間

まつもと: コーディングがうまくいったとき。コミュニティのコミュニケーションがうまくいった時

平鍋: 海外から呼ばれるようになった。海外のコミュニティに堂々と入れるようになった。


元ネタはこちら。
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