塾ソムリエが語る「傾向と対策」
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4月から新学年が始まり、新たに塾通いを始めた小学生も多い。 中学受験の進学塾はいずこも同じように見えるが、 教え方などには大きな違いがあり、 塾選びを間違えると子供の能力がつぶされてしまうケースもあるのだという。 |
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そこで、「塾ソムリエ」を標榜する中学受験アナリストに、有名進学塾の「傾向と対策」について聞いた。 |
「御三家(麻布、開成、武蔵)や灘中に入るためだけの特徴的な学習方法によって、
身も心もつぶされてしまう子供が非常に多い」
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と話すのは、大手進学塾の攻略マニュアルサイト「かしこい塾の使い方」を 運営する「塾ソムリエ」の西村則康氏(55)。 |
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西村氏は関東と関西で大手進学塾の塾講師や家庭教師を 20年以上務めた経験から、塾ごとの特徴や問題点を熟知している。 |
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その西村氏による塾選びの大まかな基準は別表の通り。 |
中学受験の為の塾の選び方 ~関東~
中学受験の為の塾の選び方 ~関西~
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これを見極めなかったばかりに、 本来なら御三家や灘に合格できるはずだった子供たちが、 塾によってつぶされてしまうケースが後を絶たないという。 |
関東と関西で異なる勉強法
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西村氏は大前提として、関東と関西では勉強法がかなり異なることを挙げる。 |
「たとえば、関西で人気ナンバーワンの有名塾は、
週6日の授業に加えて残り1日がオプションとなっており、
実質的にはほぼ毎日通塾します。
夏季や冬季の講習は、午前9時から午後8時までぶっ通しで行い、
子供たちは弁当を2つ持参。
自宅に帰っても午前1時まで勉強するのが当たり前で、
かなりの体力と負けん気が要求されます」
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関西圏の有名中学は、算数や理科の問題レベルが関東よりも高く、 ベテランの塾教師でもてこずるほど。 |
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また、灘中への合格実績が高い某有名塾では、問題文を最後まで読ませず、 直接「設問」から回答させるテクニックを推奨している。 だが、 |
「この勉強法で仮に灘中に受かっても、トップクラスで合格した
一部の子以外は、勉強法を変えないと中学で通用しなくなるケースが多い」
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と西村氏は言う。 |
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一方、関東は関西に比べて全体的におおらかだが、 近年、合格実績を高めてきたある塾のトップクラスでは 御三家合格だけに特化した授業を展開。 |
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国語は関西よりも難度が高いため、小論文形式の回答技術を猛特訓し、 算数では問題ごとの公式や“裏技”を伝授しているという。 |
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こちらもテクニック重視のため、頭の回転が速い子供でないとついていけない。 |
「子供に2ケタ×1ケタの暗算をさせ、3秒以内に回答できないなら、
この塾はやめておいた方がいい。
そもそも、御三家ではなく、新御三家(巣鴨、海城、駒場東邦)や
早慶の付属中などを目指すのであれば、この勉強法はまったく適していません」
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西村氏は |
「合格実績だけを見るのではなく、わが子の適正をしっかり見極めるべきだ」
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と語る。そのうえで父親の役割として |
(1)たまたま見かけた子供の勉強の様子に口出ししない
(2)自分の学歴や受験経験を自慢しない
(3)子供と母親の努力をねぎらう
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-ことをアドバイスした。 受験生を持つお父さんは参考にしてほしい。 |
元ネタはこちら。
http://www.zakzak.co.jp/top/200904/t2009041336_all.html