NTTデータや他の国内SIerが行っている取り組みが新たな局面に来ているようなので、
以下紹介します。
NTTデータら国内SIer 6社が「非機能要件グレード」を発表
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NTTデータ、富士通、NEC、日立製作所、三菱電機インフォメーションシステムズ、沖電気工業の大手 SIer 6社が参加する「システム基盤の発注者要求を見える化する非機能要求グレード検討会(非機能要求グレード検討会)」 は5月26日、非機能要求の検討を支援するためのツール群「非機能要求グレード」を同検討会のWebサイトで公開した。 |
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非機能要求グレードは、ITシステムの発注者と受注者の間で明確に取り決めるのが 難しい非機能要求を、重要な項目から段階的に詳細化していくためのもので、 次の4つのドキュメントから成る。 |
●非機能要求グレード利用ガイド(利用ガイド)
●システム基盤の非機能要求に関するグレード表(グレード表)
●システム基盤の非機能要求に関する項目一覧(項目一覧)
●システム基盤の非機能要求に関する樹系図(樹系図)
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昨年9月に、これらのうち項目一覧だけが公開されたが、 今回新たにグレード表などが追加されている。 |
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これらのドキュメントは、次のような手順で利用する。 |
①開発するシステムのイメージに近いモデルシステムを選択する:
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利用ガイドには、具体的なシステムのイメージが描けるように、 社会的影響の大きさに応じた3つの「モデルシステム」が用意されている。 このモデルシステムから、開発予定のシステムのイメージに最も近いものを1つ選ぶ |
②主要な要求項目の要求レベルをチューニングする:
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グレード表にはモデルシステムごとに主要な要求項目の要求レベル (システム障害時の復旧時間など)の設定例が示されているので、 ①で選択したシステム例に応じた設定例を確認し、 場合によっては要求レベルを調整する |
③詳細な要求項目の要求レベルを確認する:
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項目一覧を使って、詳細な要求項目と要求レベルを確認する。 なお、昨年公開された項目一覧は単純に項目を並べたチェック・リスト的なものだったが、 今回は各要求項目を実現するうえでの難易度もまとめられており、 それぞれの難易度はシステムの目的/利用シーンなどに応じて2~6段階で設定されている |
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また併せて、非機能要求グレードに対するパブリック・コメントの募集も始まった。 上記Webサイトから、今年6月30日まで応募できる。 寄せられたコメントは非機能要求グレードの成果物に反映され、 2009年度下期に最終成果物が公開される予定となっている。 |
元ネタはこちら。
http://www.itarchitect.jp/news/-/147590.html
なお、非機能要求グレード研究会へのリンクはこちら。
http://www.nttdata.co.jp/nfr-grade/