【基調講演】「The Power of SOA in a Smarter Planet」「危機に勝つ! 競争力強化のためのSOA」参加報告@IBM IMPACT 2009

更新日:

http://www-06.ibm.com/itsolutions/jp/solutions/businessflexibility/events/impactj_2009/index.html

参加対象

  1. 2009/05/19(火)11:00-12:05 [K-1] 基調講演

【基調講演】The Power of SOA in a Smarter Planet

IBMコーポレーション
VP, IBM SOA & Channels
サンディー・カーター

  • エンジニアリングとクリエイティビティがどのように融合出来るのかが大事になる
  • いかにしてアイディア・クリエイティビティを共有出来るか、が大事
  • SmartWorkを推進する企業は増加している
    1. HONDA
      • RFIDのリアルタイムデータ監視により、状況を的確に把握
    2. STANDARD LIFE
      • レポート作成時のコラボレーションを強化
    3. IHI
  • SmartWorkを推進する企業に見られる3つの共通要素
    1. 機能化
    2. 相互接続
    3. インテリジェント (リアルタイムで情報を共有)
    • KAI(機敏性評価指標)(いかに早く対応するか)
    • KPI(業績評価指標)
    • 新しい業種と経済データに基づく300種類のKAIを用意
  • 俊敏性
    1. 現在の経済環境下で、変化への加速度は増加している
    • 今までに4週間かかっていたことが、2日で出来るようになる、など
  • SmartWorkを阻む共通の問題
    1. 「協力を得られれば業務がやりやすくなる社員が社内にいるはずなのに、見つけられない」と従業員の3分の2が感じている
    2. 世界全体のプロセスがサイロ構造で管理されている
    3. 不効率なプロセスによって失われる無駄は、従業員1人あたり5.3時間、数十億ドルの損失に相当
  • 働き方をスマートに
変革に抵抗 変革を受容
サイロ構造 接続した状態
前例重視、リアクティブ 予測する、プロアクティブ
分離 人が中心
停滞 機敏
  • SmartWorkの実現に必要なもの
    1. プロセス(動的なビジネス・プロセス / ビジネス・モデル)
    2. 人(スマートなコラボレーション)
    3. 情報(ビジネスのアプローチのやり方・姿勢)(Smart SOA)
      • 競争力を上げる為には「姿勢」が必要
  • SmartWorkには動的なビジネス・プロセスが必要
    1. 91%のCEOが業務の再構築に着手
    2. リアルタイムの洞察に基づく行動
    3. ビジネス・ユーザを支援(権限委譲)
    4. 動的に変化に適応
    • WebSphere Business Events ロールベースのビジネス領域を対象としたフィーチャー・パック
  • 各業種に適したアプローチを提供
業種 プロセス SmartWork実現のポイント
小売業 製品ストックに関する決定 顧客データをビジネス洞察力の向上に生かす
官公庁/自治体 交通・輸送の管理 リアルタイムの住民データに基づいて交通や輸送を最適化
医療 臨床決定 コラボレーションによる意志決定
  • [事例] 業種別フレームワークの活用事例:スマートな交通・輸送
    1. 高度道路交通システム
      • ニューヨーク、ゴールウェイ、シンガポール、コペンハーゲン、ストックホルム、パリ、ブリスベーン、etc
  • 動的なビジネス・プロセスによる意志決定の最適化
    1. ビジネス・ユーザを支援
    2. IT部門との連携とコラボレーション
    3. ビジネス意志決定の自動化
    4. 迅速な変更の適用
  • [事例] スマートな製造オペレーションの導入
    1. スケジュール設定にかかる時間を2日間から15分に短縮
    2. ビジネス・リーダーによる製造オペレーションの動的な効率化
    • リアルタイムで製造プロセスを最適化
  • 新しいビジネス・モデルをサポートするビジネス・プロセス
プライベート・クラウド SOAが実現するクラウドサービス パブリック・クラウド
一般企業が所有/管理 サービス・プロバイダーが所有/管理
  • お客様にとっての価値
    1. 容易にBPMを開始できる
    2. アイディアを実現するためのSMEとコラボレーションが可能
    3. 多くの業種にわたり、BPMの最適な事例を確認することが可能
    • プロセスの実行にあたり、クラウドモデルの活用が可能
  • SmartWorkにはスマートなコラボレーションが必要
    1. 関係性を活用
    2. 人的生産性の向上
    3. 専門知識の伝達範囲を拡大
    4. 状況依存型アプリケーション(マッシュアップ)の作成
    • クラウドの中でコラボレーションをすることが可能
      • SOAのテクノロジーの上に構築
  • ソーシャル・コマースでの顧客とのコラボレーション
    1. コラボレーション方法
      1. 3Dイメージ
      2. マイクロブログ(twitter、facebookなどを活用)
      3. 仮想検索(文字ではなく、イメージでの検索が可能)
    2. モノを買うのではなく、ライフサイクルを買っている感覚
  • 状況依存型アプリケーションでスマートなコラボレーションを実現
    1. ナレッジ・ワーカーを支援
    2. 必要なアプリケーションをセルフサービスで作成
    3. 特定の状況で必要な情報をすばやく収集
    • 解決方法
      1. 3つのデータ・ソースのコンテンツをマッシュアップ
  • SmartWorkの実現にはSmartSOAが必要
    1. 動的でスケーラブルな基盤を提供
    2. 柔軟なビジネスの実施
    3. サービスの迅速な実装
    • SOA稼働環境へ配置の成果を示す調査結果
      1. 従業員1人あたりの収益性が向上した
      2. IT投資の回収期間を短縮できた
      3. 開発と導入がスピードアップした
  • SmartWorkの実現には、SmartSOAが必要
    1. SOAを導入されたお客様が8,002社、122ヵ国に
    2. SOA市場シェアNo.1
    3. 昨年から6ポイント上昇
  • SmartSOAを採用してSmartWorkを実現する企業が増加
    • -Basic-
    1. Foundational
    2. Extend End-to-End
    3. Transform
    4. Adapt Dynamically
    • -Advanced-
  • [事例] 既存投資を再利用するSOA
    • CICS(新たなワークロードに対応したプラットフォーム)
      1. アプリケーションを変更することなくイベントを処理
      2. ミッション・クリティカルなWebトランザクションを管理
  • [事例] 迅速な統合を可能にするSmartSOA
    1. SOA アプライアンス
      1. 投資回収期間が短い
      2. 導入顧客層が広がっている
      3. トップクラスの接続性能
  • [事例] クラウド・サービスを活用するSOA
    1. WebSphere CloudBurst
      1. 迅速な導入、再現性
      2. 定義済パターンを提供
  • [事例] INNOV8でSmartWorkに必要なスキルを習得
    1. 新シナリオ
      1. スマートなサプライチェーン
      2. スマートな交通・輸送
      3. 通信事業におけるスマートな顧客サービス
    2. 試験導入事例
      1. Farmers insurance

まとめ:今日紹介した10つの大きなAnnouncements

  • Big 10 Announcements
    1. Key Agility Indicators(機敏性評価指標) - 業種別に300ご用意
    2. 未来の仕事についての 'Point of View'
    3. インダストリーフレームワーク
    4. iLOG - ビジネスルール と 最適化
    5. パブリッククラウド: BPM Blueworks, Amazon EC2 sMash
    6. プライベートクラウド: IBM WebSphere Cloudburst with Tivoli
    7. WebSphere Commerce
    8. CICS でのビジネス・イベント適用
    9. IBM DB2 v9.7, Rational Toolkit for Reuse & Service Enablementを活用して再利用
    10. Innov8 2.0
  • Smarter Planet実現のためのSmart Work

【基調講演】危機に勝つ! 競争力強化のためのSOA

日本アイ・ビー・エム株式会社
専務執行役員 ソフトウェア事業担当
三浦 浩

  • ITをベースにしたイタリア型経営
    • 技術の上に芸術(アート)を乗せて、付加価値をつける
    • 感性を発揮していく
  • Smarter Planet
    • より賢い地球を作っていく
  • Smarter Work
    • より賢く働いていく
  • SOA
    • Smarter Workを実現するのに非常に重要
  • Smarter Workを支える3つの要素
    • 「Smarter Workは、人・プロセス・情報・テクノロジーを1つにします」
    1. 変化対応能力を持ったビジネスプロセスとモデル
      • 生産性を向上させるには、プロセスに焦点をあて、プロセスの継続的な改善と差別化が必要
      • ダイナミックなビジネス・プロセスを獲得するために、
        1. リアルタイムの可能性
        2. より賢いアクションを起こすための洞察
        3. ダイナミックな変更
    2. よりスマートなコラボレーション
      • 状況に応じたアプリケーションを迅速に作成
      • リアルタイムでの協働を最適化k
    3. Smart SOA
  • 日本におけるSmartWorkの歴史
部門最適の継続的改善(カイゼン) ITによる手作業の自動化
全体最適の大規模改革 業務アプリケーションの提供(CRM、SCM、etc)
高頻度反復型の業務改革 業務改革と同期したITの実現(SOA)
  • 変化適応能力を持ったビジネスプロセスとモデル
    1. 状況に基づくプロセスによるビジネス・ユーザの能力強化
    2. スマートな自動化によるコスト最適化
    3. 洞察から効果的な意志決定や行動への変換
  • よりスマートなコラボレーション
    1. 費用対効果の高い方法による人の連携の実現
    2. 専門知識の発見、適用、および維持
    3. 関係から優位性への変換
    4. ビジネス・プロセスの迅速化
    5. 信頼できる情報の必要に応じた提供
    • 企業の枠を超えて共有すべきコラボレーションについては、積極的にコミュニティを経由して情報共有をしていくべき
  • SmartSOA
    1. 再作成ではなく投資を最大限に再利用
    2. 脆弱で高コストなPoint-to-Point接続ではなく、any-to-any接続
  • 成功に繋がるSOAの始め方
    1. 「お客様の課題」
      • どうやって始めればいいのか?
      • どうやれば成功するか?
    2. 「解決するためには」
      • 大きな構想の下、小さく始めて、少しずつ大きくする
  • SmartSmallの方法 ~3つのタイプ~
    1. 人手に頼るプロセスから着手
    2. お客様の課題で最も改善を必要とするプロセスから着手
    3. M&A後のシステム統合
  • まとめ
    1. Smart SOAは、122の国、8,002のお客様への導入実績をベースに、業種別ソートリーダーシップからソリューション・ミドルウェア・インフラまで、統合的なSOA環境をご提供します
    2. SOAが実用段階に入った今、SOAは「目的」ではなく「新しい時代に必要とされる柔軟な情報システムを作るための手段」となっている
    3. IBMは、「Think Big, Start Small」で段階的なSOA構築をご支援します
    4. 先進的なミドルウェア製品を中心としたテクノロジーの活用が、SOAプロジェクトのカギとなります
  • 最後に
    1. 投資する前にはコスト削減も必要

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