今までWebサイトを構築する際、Microsoftが提供しているVisual Studio 2013という開発ツールを使い、ASP.NET Webフォームと呼ばれるフレームワークを活用するのが定石の一つとされていました。
ASP.NET Webフォームは、歴史もそれなりにある、よくできたフレームワークです。
しかし、その「よくできた特殊性」がゆえにさまざまな問題もはらんでいました。
- 単体テストを自動化しにくい
- ASP.NET Webフォーム固有の概念が多い
- 出力を制御しにくい
こうした技術的な課題を解決するためには、たとえば ASP.NET MVC を活用していく必要があるのではと考えていましたが、情報やノウハウが得にくく躊躇していたところに、いい本に出会いました。
- 『ASP.NET MVC5 実践プログラミング』
この本は、2014年10月01日に第1版が出版されたばかりで、この記事執筆時点では最新の情報が掲載されています。
また、サンプルコードが公開されており、本には書き切れていないその他のコードが入手できるようになっています。
- サンプルコード公開元: http://www.wings.msn.to/index.php/-/A-03/978-4-7980-4179-7/
- サンプルコード動作確認環境:
- Windows 8.1 Pro(64bit)
- Visual Studio 2013 Update 2 / Update 3
- Microsoft SQL Express LocalDB Edition 11.0
- サンプルコード動作確認環境:
本書の構成
内容ですが、以下のような構成になっています。
- 導入編
- 第1章:イントロダクション
- 第2章:ASP.NET MVCの基本
- 第3章:Scaffolding機能による開発
- 基本編
- 第4章:ビュー開発
- 第5章:モデル開発
- 第6章:コントローラー開発
- 応用編
- 第7章:ルーティング
- 第8章:クライアントサイド開発
- 第9章:単体テスト
- 第10章:高度な話題(認証/国際化/クラウド対応)
この本は、Visual Studioを使って多少開発をしたことがある方向けかもしれません。
また、MVCとはなんぞやがわかっていた方が理解がしやすいです。
とはいえ、今からASP.NET MVCを使いこなすようになりたいのであれば、まずはこの本を読むことをおすすめします。
特に応用編は、すぐにはその要素技術を使わないとしても、一通り目を通しておくとよいです。