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【特別講演】「ITと今後の日本経済」参加報告@IBM IMPACT 2009 JAPAN SOA CONFERENCE

更新日:

http://www-06.ibm.com/itsolutions/jp/solutions/businessflexibility/events/impactj_2009/index.html

参加対象

  1. 2009/05/19(火)10:00-11:00 [K-1] ご挨拶・特別講演

【K-1】ご挨拶

日本アイ・ビー・エム株式会社
代表取締役社長
橋本 孝之

  • IBMは「Smarter Planet」というキーワードを基に、以下の4つのキーワードを事業の核としていきます
    1. Dinamic Infra Structure
    2. Green and Beyond
    3. New Inteligence
    4. Smart

【特別講演】「ITと今後の日本経済」

獨協大学教授/経済アナリスト
森永 卓郎 氏

  • 危機に勝つ!~見せてきたSmart SOA導入パターン
  • 景気は底打ちの可能性が見えてきた
  • 景気は11の関連指標で評価する
    • 11のうち、7つが生産関連
  • 新しい経済社会のビジョンが見えていない
  • サブプライムローンの焦げ付きによる損失:数十兆円
    • トリガーではあるが、原因ではない。
    • 経済損失は400兆円近くある。
    • 世界中に数学コンプレックスがある。
    • 「お金がお金を生む」という思想が、間違っていたことがばれて不況になった
  • 高度な技術は、いつも悪用される。
  • 金融バブルは、今に始まったことではない。
  • 大きなトレンドには、必ず悪ノリが存在する。
  • 1990年代後半のITバブル「何でもかんでもITに乗っかれば儲かる」
    • 「皆さんやってますよ」「今やらないと遅れますよ」と2言言えば、すぐ仕事が取れた時代
  • 2000年ITバブル崩壊:「ITに乗っかっても儲からないことがばれた」
  • 過去、生産性が高い産業に日本の産業を誘導しようとしたことがあった
    • 重化学工業がその例
  • 経済産業省が、1970年代に方針転換し、生産性基準、品質基準、環境基準、勤労福祉基準を基に、知識産業を中心にしようとした
    • IT産業がその例
  • ITは日本の作業を変える大きな力を持っている
    • 中小企業といえど、グローバル化の波に逆らうことは出来ない
  • 「リストラを促進し、スリム化して筋肉質になり、経営陣はリーダーシップを持つべきだ」という思想は、間違っている
    • アメリカのMBAでは、日本の経営を教えているのは、7割近くある
    • 1980年代では、「なぜ日本に負けたのか」というテーマ感を持っており、アメリカも終身雇用・年功序列を取り入れるべきだと議論をした時期もあった
    • 理由は、当時は日本がバブルだったから
  • これからは「ITをベースにした、イタリア型がいい」と、森永さんは考えている
    • 100年前のイタリアは、アルゼンチンより貧しかった
    • 国連が発表したGDPにて、イタリアは日本を抜いた
      • イタリアは、年休の消化率が100%、夏休みは1ヶ月以上、残業しない、昼寝もあり、それで日本人より年収は上
      • イタリアは日本と似ている
        1. 日本もイタリアも、中小企業が多い、高齢化が進んでいる、少子化が進んでいる、海に囲まれている、贈収賄が横行している、首相がころころ変わる
      • イタリアは競争の方式が日本とまったく違う
      • イタリアは、中国と競合しない製品を作っている
        • アルマーニやベルサーチのスーツを買う人は、青山のスーツを買いますか?
        • つまり、競合しない
      • イタリアは「出来の悪い子ほど大事にする」という思想で、車すらわざと壊れやすいように作る
      • イタリアは、付加価値の付け方が上手
      • イタリアは、いろんな下請け会社を取りまとめる中心の役割(=プロジェシスタ)がとても重要
      • プロジェシスタに必要な資質
        1. アート
          • 技術
          • 技術の上に乗せる芸術
      • イタリアのモナリザは、見る人の心を映す
        • 嬉しいときにモナリザを見ると笑顔に、落ち込んでいるときに見ると悲しい顔に、見える
      • モナリザは、人間の喜怒哀楽の筋肉の動き(=技術)を基に、描かれた(=芸術)
      • 世界最高の技術を持った上で、ふざけるのがアート
      • 「わくわく」することがないと、どんなに技術がすばらしくても、つまらない
  • イタリアは、どうして高いモノを作り続けられるのか
    • イタリアは、すべての製品が「アート」で作られている
  • イタリアは、ネクタイ1本を買うのに最低1時間掛けている
    • どんなスーツで、どんなTPOで、それにあったどんなネクタイがいいのか、を、真剣に考えている
  • イタリアは、人間がやるべき仕事は「感性の発揮」であり、人間の感性を発揮しない仕事はすべて機械で自動化する、という思想がある
    • その為、徹底的なIT投資を実施している
    • 人間はクリエイティブな存在に特化すべきだ、という思想をイタリアは持っている
  • 「イタリア人は働かない」というのは大きな間違い
    • たしかに、外見的には、残業しない、休暇が多い
    • だがそれは、17:30になったらすぐに帰るということではない
    • イタリアでは権限委譲が進んでいる
    • イタリアは、日常のオペレーションについては、全部現場に任せている
    • 作業の段取りなども全部現場が決めている
    • みんな17:30に帰れるように、必死に考えている
    • イタリアの会社には、会議がない
    • 経営者が、現場の状況を把握出来なくなることを救うのが、IT
    • 権限は全部チームリーダーに渡して、必要があればITで賄う
  • アイディアは、無からは絶対に生まれない
    • 異質な文化と接することで、アイディアは生まれる
  • セキュリティを守りながら、どれだけ外部と合流できるか、が重要
  • イタリア人は、絶対に暗くならない
  • ダメな企業は、「我が社を取り巻く不況は」という挨拶をしている
  • イタリアの企業は、「呑んで、食べて、恋をしよう」という挨拶をしている
    • まわりは不況かもしれないが、気にせず明るく楽しくいこう、という意味

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